ここ数年は時代の流れが変わり、リモートワークやオンライン授業が増え、自宅でインターネットを利用する時間が増加しています。スマートフォンの通信だけでは、使いすぎて速度制限にかかってしまうことも多いのではないでしょうか。
ソフトバンクが提供する工事不要で置くだけの無制限Wi-Fi『ソフトバンクエアー』は、速度制限の心配がなく、かつスマートフォンの通信よりも安定したインターネットを探している方にオススメです。
当コラムでは、工事不要かつ安定したインターネットを楽しめる『ソフトバンクエアー』を紹介します。
ソフトバンクエアーの概要
はじめにソフトバンクエアーについて簡単に紹介します。ソフトバンクエアーとは、ソフトバンクが提供している置き型Wi-Fiで、ホームルーターや家庭用Wi-Fiなどとも呼ばれています。
モバイルルーター型のWi-Fiとは違い、外部への持ち運びは考慮されていません。その分電波を送受信するためのアンテナが大きく、工事不要のWi-Fiのなかでは比較的電波が安定しやすいところが最大の特徴です。
電波が安定しているため、リビングにソフトバンクエアーを置き、ほかの部屋から接続することも可能なのですね。もちろん家のなかに限り、好きな場所に移動させることも可能です。
回線速度はエリアによって異なる
ソフトバンクエアーは、利用する地域によって最大通信速度が変わります。一部地域では大手光回線（1Gbps＝1,000Mbps）とほぼ同じ962Mbpsの通信ができ、そのほか多くの地域では481Mbpsです。エリアごとの通信速度はソフトバンク公式サイトから確認できるので、気になる方はあらかじめチェックしておきましょう。
月額基本料金について
ソフトバンクエアーの基本料金は5,368円です。初月のみ契約事務手数料がかかるためプラス3,300円されますが、工事費用は一切かかりません。月額料金を満額支払うケースはほとんどありません。
はじめの24カ月間は『SoftBank Airスタート割プラス』が適用され、かつスマホとのセット割『おうち割 光セット』は永年適用なので、実際の支払いはもう少し少なくなるのです。
また月額基本料金には、ソフトバンクエアーを使用する際に購入する専用端末『Airターミナル』のレンタル料金（購入分割料金）が含まれます。
この『Airターミナル』は現在4世代目まであり、通信速度や電波強度が前世代端末よりも改善され、以前よりも快適に利用できるようになりました。
ソフトバンクエアーのメリット
ソフトバンクエアーには、ほかのモバイルルーターと比べた性能面において、また充実したキャンペーンを中心に料金面において3つのメリットがあります。
モバイルWi-Fiにありがちな通信容量制限が無い
1つ目のメリットは、ソフトバンクエアーには通信容量の制限が無いことです。ほかのモバイルWi-Fiには「1カ月で7GB制限」「1日で3GB制限」「直近3日で15GB制限」などの通信容量制限がありますよね。
各Wi-Fiの通信制限は「通信品質を保ち、すべてのユーザーが平等に使えるように……」というキャリア側の規制によるもの。仕方のないことですが、ネットを利用する上でストレスがたまる部分でもあります。とりわけビデオ会議や学校授業のビデオ配信があると、その制限にも到達しやすく、事業や成績に関わるので、深刻な問題に感じられることでしょう。
しかしソフトバンクエアーであれば、通信データ量を気にせずに利用できます。
ただ通信速度制限にかかわらず一時的に通信が遅くなる場合はあります。具体的には、夕方から夜にかけては回線が混み合うため、速度が落ちてしまうケースがあるので、その点のみは知っておくよいかもしれません。これはソフトバンクエアーに限らず他社の多くの回線でも起こることなので、個人レベルでの対策は難しいでしょう。
キャンペーンが充実
ソフトバンクエアーには、お得に利用できる公式キャンペーンが充実しています。
はじめてソフトバンクエアーに申し込んだ方向けの『SoftBank Airスタート割プラス』
25歳以下の利用者を対象にした『U-25限定 SoftBank Air 割引』
これらのほか、ソフトバンクキャリアのスマホ・タブレット・携帯電話とのセット利用特典（『おうち割 光セット』）などがあります。乗り換えキャンペーンなども合わせて、詳しいキャンペーン内容については記事の後半をご覧ください。
工事不要ですぐ使える
ソフトバンクエアーは契約時にレンタルまたは購入する専用端末『Airターミナル』をコンセントに挿すだけで利用できます。そのため光回線のような工事は必要ありません。契約しAirターミナルが届いたらすぐにWi-Fiを楽しめるのは一つのメリットです。
ソフトバンクエアーのデメリット
ソフトバンクエアーはすぐに使えて、かつキャンペーンが豊富な点が優れていますが、契約前に知っておきたいデメリットもいくつかあります。
回線混雑時は通信速度が遅くなりがち
1つ目のデメリットは、回線混雑時にはどうしても通信速度が遅くなってしまうことです。これはほかのどのモバイルWi-Fiや光回線でも起こり得ることなので、仕方ないといえば仕方ありません。
実際にインターネットの回線速度を測定するサイト『みんなのネット回線速度』を見ると、時間帯によって平均速度が違うことがわかります。
ソフトバンクエアーの時間帯別平均速度は下表の通りです。
| 時間帯 | ダウンロード速度 |
| 朝 | 72.02Mbps |
| 昼 | 48.22 Mbps |
| 夕方 | 23.51 Mbps |
| 夜 | 19.15 Mbps |
| 深夜 | 47.42 Mbps |
（データ引用：『みんなの回線速度』2021年11月現在）
快適な動画視聴やSNS閲覧には、およそ5～20Mbps必要だと言われています。この数値と上記の表を照らし合わせてみれば、夜間でもSNSや動画サイトを閲覧したりスマホゲームをプレイしたりする分には過不足ないでしょう。
ただNintendo Switchやプレイステーション、そのほかパソコンのオンラインゲームなどをプレイする人にとっては物足りない数値です。ゲームを快適に楽しみたいと考えている方は、ソフトバンクエアーよりもソフトバンク光がおすすめです。
ソフトバンク光は、NTT東日本・西日本が提供する『フレッツ光』とソフトバンクがコラボした光回線です。工事が必要ですが、そのぶんソフトバンクエアーよりもさらに安定した高速通信が可能です。
モバイルWi-Fiのように持ち運びできない
2つ目のデメリットは、基本的に屋外には持ち出せないことです。ソフトバンクエアーが家庭用Wi-Fiと呼ばれていることからもわかるように、ソフトバンクエアーは家のなかで利用することを前提に契約するもの。そのため契約住所から離れると、利用制限がかかります。
この性質上モバイルWi-Fiのように学校や職場、カフェやコワーキングスペースなどには持ち運びできないのでご注意ください。ソフトバンクエアーは在宅ワークやリモート授業などで、基本的に家で使う人におすすめです。
料金形態がやや複雑
3つ目のデメリットは、料金形態がやや複雑で、わかりづらい点です。ソフトバンクエアーを最もお得に使えるプランは、専用端末のAirターミナルを36回払いの分割購入する方法です。
『月月割』は月々-1,650円の割引で、Airターミナルを36回払いで購入した際に適用されます。Airターミナルの賦払金が1,650円なので端末代金が実質無料になるというわけですね。
また、1人暮らしの間だけ必要な方や、大学在学中だけほしいなどの理由がある方は36回払いではなく、24回払いを選ぶことも可能！
ソフトバンクエアーはどんな人におすすめ？
モバイルWi-Fiよりも安定して使え、かつ光回線のような面倒くさい工事が不要なソフトバンクエアーは、ずばり、インターネットのライトユーザーにおすすめ。
・在宅ワークやリモート授業を快適にしたい人
・動画を見るのが好きで、通信速度制限にかかりがちな人
また「1人暮らしで自分以外はインターネットを使わない。光回線だと持ち腐れてしまいそう」と感じている方にも最適ですよ。
ヘビーユーザーや家族で使う場合にはソフトバンク光がおすすめ
「シューティングゲームやハンティングゲームを快適にプレイしたい」
「父と母もリモートワークで、子どももオンライン授業がある。皆同時にWi-Fiが必要だし、必要なデータ容量も大きい……」
上記の場合は、スマホやパソコンを何台同時につないでも電波が安定する『ソフトバンク光』がおすすめです。ソフトバンク光はソフトバンクエアーと違い、どのエリアでも最大1Gbpsの通信が可能で、高速通信が可能です。
ソフトバンク光は、フレッツ光や他社光コラボ（ドコモ光やSo-net光など）からの転用であれば工事不要で始められます。フレッツ光が通っていなくてもADSLを利用している場合は、ソフトバンク光の回線工事が無料になる得点もあります。ADSL（電話回線を用いたインターネット接続）は2024年3月末に廃止・終了が決定されているので、この機会に乗り換えてしまうのも良いでしょう。
集合住宅の場合は4,180円から、戸建住宅であれば5,720円から利用可能で、乗り換えキャンペーンやキャッシュバックキャンペーンが充実しています。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
ソフトバンクエアーは8日以内なら返品可能
ソフトバンクエアーには「8日間キャンセル」と呼ばれる返品制度があります。適用可能時期は、サービス提供開始日、または契約書を受領した日で遅いほうの日を起算日として、最大8日間期間。
「自宅では思ったほどよい速度が出ず、電波が不安定」
「契約時の説明不足があった」
上記のような理由などで返品可能です。
8日間キャンセルした場合、契約解除料、契約事務手数料、端末代金および基本利用料の支払いが免除されます。はじめてWi-Fiを利用される方でも、または他者から乗り換えを検討されている方でも安心できますね。
ソフトバンクエアーのキャンペーンについて
最後にソフトバンクエアーの代表的なキャンペーンを3つ紹介します。自分に合うものがあるかどうか確かめてみてくださいね。
SoftBank Airスタート割プラス
『SoftBank Airスタート割プラス』は名前の通り、ソフトバンクエアーに初めて申し込む方向けのキャンペーンです。月額基本料金5,368円が24カ月間にかぎり4,180円になります。この特典はスマホとソフトバンクエアーのセット割引『おうち割光セット』と併用できます。
（※レンタルの場合、SoftBank Airスタート割プラスは対象外）
なお後述の『U-25限定 SoftBank Air 割引』とは併用できません。
U-25限定 SoftBank Air 割引
『U-25限定 SoftBank Air 割引』は25歳以下の方限定で、月額基本料金が3,168円に、さらに契約事務手数料3,300円が無料になるキャンペーンです。大学生活が始まりWi-Fiが必要になった方や、入社に際して親元を離れ1人暮らしを始めた方などにとって嬉しい特典内容です。
大学生、若手社員にとっては、生活費はできるかぎり節約したいもの。「家計を圧迫せずにWi-Fiがほしい」と考えている方はぜひチェックしてみてくださいね。
なお下記のキャンペーンとは併用できません。
『SoftBank Airスタート割プラス』
おうち割 光セット
『おうち割 光セット』は、ソフトバンクエアーをソフトバンクキャリアのスマホとセットにすると利用料金がお得になるキャンペーンです。ソフトバンクエアー1つにつき最大10回線まで割引対象になるところがポイントです。
たとえば5人家族で、家族全員がソフトバンクやワイモバイルのスマホやタブレットを利用している場合、最大5,500円の割引になりかなりお得になります。『データプランメリハリ無制限』『データプランミニフィット＋』などのプランで利用可能で、スマホの利用料金から値引きされます。
まとめ
ソフトバンクエアーは工事不要で、コンセントにルーターを挿すだけで利用可能。そのため今すぐWi-Fiがほしい方や、インターネットやパソコンに詳しくないためWi-Fiの導入に迷っている方でも安心して始められるでしょう。
今やスマホやタブレットは生活必需品で、昨今はリモートワークやオンライン授業の影響で、世帯単位でインターネット環境の整備が大切になりました。
インターネットが安定すると、仕事や授業も捗ります。これを機会に、コンセントに挿すだけで使えるソフトバンクエアーを試してみるのはいかがでしょうか。
