日本には昔から「お歳暮」「お中元」という贈答の習慣があります。
「もらって嬉しいプレゼントは何ですか?」と尋ねられれば、男女や年齢によっても異なるとは思いますが、自分でわざわざ購入する程では無いけれど、前からちょっと気になっていた物だとか、いずれ機会があったら買ってみたいと思っていた物だったら、嬉しいですよね。
お中元やお歳暮は、お世話になった相手の顔を思い浮かべながら、予算と相談した上で喜んでもらえる物を選ぶという事が基本にあります。主婦の友社が2020年に発表したデータによれば、お歳暮を贈る人は全体の3割で、その大半は親・親戚になっています。以前は定番だった「職場の上司」や「仕事の取引先」「恩師」は、現代では風前の灯火になっているのは、人間関係の大きな変化でしょうか。
携帯電話の契約や無線Wi-Fiルーターの契約で、パソコンがもらえるキャンペーンを以前はよく見ましたが、最近は見かける事が随分少なくなり、こちらも風前の灯火です。
こちらはどのような変化なのか?今でも無線Wi-Fiルーターの契約で、タブレット等がもらえる特典やキャンペーンは有るのか?検証して解説します。
プレゼント特典キャンペーンとは?
プレゼントキャンペーン特典と一口に言っても、色々なケースがあります。
携帯電話会社のプレゼント特典キャンペーンから考える
タブレットプレゼントで真っ先に思い出すのは、携帯電話会社のキャンペーンです。
「周りに携帯電話を契約したら、タブレットが貰えた」
「機種変更したら、タブレットが無料で付いてきた」
という話を、身近な人からお聞きになった事がありませんか?中には「住所変更に携帯ショップに行ったら、タブレットが貰えた!」というケースも有りました。
タブレットの機種はiPadやAndroid等色々ですが、機種代の財源は何処から出ていたのか?ちょっと不思議ですよね。これらのケースは、通信キャリアと携帯ショップが一丸となって、回線契約を獲りに行ったキャンペーンです。
たとえば、50,000円が本体価格のタブレットを本当に無料で貰えるならお得ですが、実際にそんなことはあり得ません。
50,000円を36回の分割(毎月1,667円)で支払う契約が成されています。(24回のケースもあり)スマートフォンの分割払で、機種割等の毎月割り引く価格が適用されているのと全く同じです。
毎月の支払い額1,667円 - 毎月の割引き1,667円 = 実質無料
という図式です。
「それでも結局無料なら、いいじゃないか!」という意見もあるでしょう。しかし、配られるタブレットにはSIMが入っています。つまり、本体価格は実質無料であっても、データ通信の新規SIMを契約した事になっています。
そのため、毎月データ通信量として容量に応じて、契約するキャリアにもよりますが概ね2,500円から9,000円程度が毎月掛かります。タダだと思っていたのに、毎月支払う携帯電話の料金に、データ通信料がしっかりプラスされるカラクリが有ります。
36回の分割契約者なら、最低でも2,500円×36ヵ月=90,000円のデータ通信料が発生して、携帯ショップにはタブレット1台分+データ1回線の販売手数料コミッションが入ります。
「タダだから貰っておこう」と簡単に考えたユーザーの中には、実際には全く使わない方も多く、カラクリに気が付いて解約を申し出ると、36回分割の縛りが効いています。違約金が発生して、残金の一括払いを請求されます。解約すれば月々の割引きも無くなるため、その分を支払え!という理屈です。
数万円を一括で支払うか、毎月2,500円を残りの回数支払い続けるかの選択を迫られたユーザーは、どちらを選択しても契約していた携帯電話会社に対して反感しか持ち得ません。
それまで使ってきて一定のシンパシーがあった人が、機会があれば乗り換えを考えるユーザーに変貌してしまいます。
もちろん、実際に外出先でバリバリ使用するタブレットが欲しいと思っていた方には渡りに船のケースも有ったでしょう。しかし、ある大手キャリアの当時のデータプラン料金表を見ると、3GBの使用で月に7,000円の料金が発生します。この価格では、容易にバリバリ使う事に躊躇してしまいます。
回線品質は多少落ちても、格安SIMを利用すれば3GBなら毎月1,000円程度で済みますから、1年間使えば差額で充分タブレットが購入出来そうです。
大手キャリア各社がタブレットをばら撒いていたのは、キャリアと携帯ショップがスクラムを組んで、新規契約回線数の確保に加えて、スマートフォンに縛りを掛けているユーザーに対して、年数や時期を変える事で二重の縛りを掛ける思惑が有ったのです。
契約者の縛りは、横断的なマーケットを阻害して健全な通信市場が形成出来ない!と考えた国の指導もあって、キャリアのタブレット特典は2019年頃にはすっかり姿を消しました。
WiMAX加入でもらえる特典から考える
WiMAXは、無線Wi-Fiルーターサービスです。同じWiMAXの回線を使う数多くのプロバイダが存在していて、他社との差別化と客引きツールとして、パソコンやタブレットをプレゼントするキャンペーンが、かつては多く行われていました。
しかし、2021年7月現在でパソコン・タブレットを特典にしているWiMAXサービスは、調査する限り有りません。あれほど多く存在した、パソコン・タブレットプレゼント特典が姿を消したのは、前述の携帯電話のタブレットとは事情が異なります。
マーケティング調査で、パソコンやタブレットのプレゼントは、新規顧客獲得のマーケットニーズがあると判断されて、多くのプロバイダや代理店が参入した経緯があります。
WiMAXを検討するユーザー像としては、比較的デジタルデバイスへの親和性が高く、既に何らかの機器は必ず使っています。そんなユーザーの、「わざわざ身銭を切って購入する程ではないけれど、あったら嬉しい」に響くのがパノートパソコン・タブレットと考えられたからです。
「既にデスクトップパソコンは持っているけれど、サブで気軽に使えるノートパソコンが有ったらいいな」
「自分の子供にも専用のパソコンをいつか持たせたい」
「自宅では、立ち上げる必要の無いスマートフォンを気軽に使っているけれど、もっと画面の大きいタブレットが有ったらいいな」
そんなニーズを汲み上げるのに、効果的なツールとなる思惑だったのですが、無くなってしまったのは何故でしょうか?その理由を検証してみます。
特典の財源から失敗を考える
パソコン・タブレット特典プレゼント等のキャンペーン費用は、回線を保有する企業からは出ていません。プロバイダや代理店が、新規契約者を獲得する対価として、報酬コミッションを得る中から捻出しています。
回線を保有管理する企業は、ユーザーを露骨に囲い込む手段は使いにくく、無線Wi-Fiルーターはある意味「明朗会計」ですから、前述の携帯電話会社のばら撒きタブレットの様な月額費用の中から、じっくりと回収する事も困難です。
プロバイダや代理店は、新規顧客獲得の報酬として得るコミッションが利潤であり、運営に掛かる経費を差し引いた金額しか、特典の財源に充てる事が出来ません。
そのため、特典にあてられる費用は限られ、パソコン・タブレットとは言っても、ハイスペックな商品は特典に出来ません。デジタルリテラシーの高いユーザーにとっては、実際に提示された商品に「自分が使いたい!」と思わせる魅力が無かった事が、受け入れられなかった原因の一つです。
また、特典にするためには実際に商品を在庫として、ある程度の数量を抑えておく必要があります。在庫の保有は経費として圧迫する上に、機種によって人気に偏りがどうしても出ます。幅広い品揃えは難しく、種類が絞られればユーザーにとって選べる自由が無く、ニーズとの乖離が益々広がります。
最後まで粘ったのはBroad WiMAXですが
次々と姿を消していくパソコン・タブレットのキャンペーンの中で、最後まで粘ったのはBroad WiMAX「PC・タブレットセット」です。しかし、2021年7月現在は姿を消しています。
(出典:Broad WiMAX 公式サイト)
従来のコミッションの中から財源を捻り出す手法では金額に限界があり、低スペックや型遅れしか提供出来ない現実を直視して、よりユーザーに魅力ある機種をタブレット2種・パソコン2種を提案していました。
ではこの財源はどこから?ということになりますが、Broad WiMAX「PC・タブレットセット」は正確には特典キャンペーンではありません。頭金が0円で、残りを分割払いという手法です。
たとえば、ASUSのZenPad 7.0は月額900円×24回になっていて、HPのノートパソコンPavilion15-bw001では、月額3,000円×24回になっています。
これは考え方を変えれば、月額割引きは有りませんが、携帯電話のタブレットばら撒きに近い事から、ユーザーに支持されなかったと捉える事が出来ます。
限られた原資からニーズにあった機種の提供を考えれば、一部をユーザーに負担して貰う考え方自体は理解しますが、分割で形を変えた縛りになるのは、幅広い理解が得られなかったということです。
タブレットを含む幅広い特典の品揃えを可能にする条件は?
机上のマーケティングでは、ユーザーの「あったらいいな」に呼応する事が有効で有る事は解っていますが、実際に実現するためには大変な困難があります。
まず必要なのは、恒常的に多くの新規顧客を獲得している、人気のあるプロバイダ・代理店で有る事です。回線を保有管理する企業から、新規契約ごとに支払われる販売手数料コミッションは、決して同じ条件で支払われていません。
新規顧客をコンスタントにする優良なプロバイダ・正規代理店には、より好条件が提示されて、件数と併せて大きな販売手数料コミッションという財源が確保出来ます。財源が確保出来れば、より魅力的な「あったらいいな」の提案が可能になります。
幅広い品揃えをするためには、企業としての体力も必要です。在庫を幅広く手配出来ても、人気の無いプロバイダ・代理店では商品が回転せずに経費を圧迫しますが、人気の有るプロバイダ・代理店なら多様な顧客のニーズに応えて商品が回転して、どんどん良い循環をもたらします。
この考え方を言うのは簡単ですが、行うのは難しく、実現している代理店は極めて限られています。
ソフトバンクエアーを契約するなら、ブロードバンドナビ!
殆ど見かけなくなった、幅広い商品展開の特典を実現しているのは、ブロードバンドナビです。
ブロードバンドナビ株式会社は、兵庫県に本社のある資本金1億円のソフトバンクエアー正規代理店企業です。累計10万回線以上のインターネット回線契約を取り次ぎ、ユーザーに還元した特典総額は20億円以上にのぼります。
Wi-Fi契約を考えるユーザーに、「あったらいいな」を幅広く提案しています。具体的に見ていきましょう。
パソコン
HP15.6型ハイスペックノートパソコンキャンペーンの詳細スペックを見てみましょう。
CPUはCore i5-1035G1 プロセッサー
記憶容量はハードディスク1TBに加えて、OSの起動が格段に速くなるSSDが256GB
ディスプレイは解像度1920×1080 の15.6インチ
のパソコンは、現役バリバリの魅力たっぷりです。
ソフトバンクエアーの新規加入特典で、78,800円で購入出来ます。同様のスペックを持つノートパソコンを購入すれば、概ね130,000円程度が相場ですから、買い換えを考えていた方には78,800円で「あったらいいな」が実現します。
パソコンキャンペーン詳細は、以下をご覧ください。
タブレット
品揃えは変わる事がありますが、現在は8インチのタブレットが2種類用意されています。ソフトバンクエアーの新規加入特典で、どちらも無料プレゼントされます。スマホよりも、ちょっと大きい画面が「あったらいいな」を実現します。
タブレットキャンペーン詳細は、以下をご覧ください。
ゲーム機
大人気のNintendo Switch・Nintendo Switch Liteが並んでいます。ソフトバンクエアーの新規加入特典で、Nintendo Switchは割引価格で「あったらいいな」が実現します。ゲーム機に4万円近くは出したくないけれど、この特典価格ならやってみたい!というニーズに応えます。
お子さんに、「ねだられていたけれど、子供の持つ機器の価格じゃない!」と考えて居た方には、Nintendo Switch Liteは特典価格で「あったらいいな」が実現します。
ゲーム機キャンペーン詳細は、以下をご覧ください。
液晶テレビ
リビングにテレビは有るけど、寝室や書斎にも自分だけのテレビが「あったらいいな」を実現します。32インチの液晶テレビは、2台目のニーズにピッタリです。
ソフトバンクエアーの新規加入で、AQUOS 32インチの液晶テレビが特典価格14,800円で購入出来ます。
REGZA(レグザ)32インチの液晶テレビは、特典価格12,800円で購入出来ます。
大型の商品なので、送料が気になるところですが、送料・代引き手数料も無料です。
液晶テレビキャンペーン詳細は、以下をご覧ください。
スマートフォン
複雑な色合いや繊細な表現まで再現できる約5.5インチフルHD IGZOディスプレイを搭載するAQUOS sense3は、防水機能や指紋センサー搭載の実用的なシャープ製スマートフォンです。
ソフトバンクエアーの新規加入特典で、9,800円で購入出来ます。
連続待受が最大約35日間(4G接続にて計測)の4000mAhバッテリーを搭載した、ASUS製Zenfone Max (M2)は、6インチのフルHD+の大画面ディスプレイに高性能なデュアルレンズカメラを搭載しています。特典価格3,800円出購入出来ます。
そろそろ新しい機種が欲しいけれど、最近のスマートフォンは価格が高いからなぁという「あったらいいな」に応えます。
スマートフォンキャンペーン詳細は、以下をご覧ください。
生活家電
空気清浄機のニーズは、世界的に高まっています。定評のあるシャープ製空気清浄機は、プラズマクラスター7000搭載の加湿機能があるタイプです。わざわざ買う程では無いけれど、「あったらいいな」のシャープ製空気清浄機は、ソフトバンクエアーの新規加入で0円!プレゼントされます。
ダイソンの掃除機と羽根の無い扇風機は、興味は有るけど高いからなぁ・・・と思っていた方も多いのではないでしょうか?毎分最大110000回転し強力な吸引力を生み出す、Dyson サイクロンクリーナーは、特典価格10,800円で購入出来ます。
独自の「Air Multiplierテクノロジー」を採用し、強力で均一な風を生み出す「タワーファン」は、特典価格13,800円で購入出来ます。
生活家電キャンペーン詳細は、以下をご覧ください。